みなさま、こんにちは。人事労務講座 第53回なります。
先日は、中退共について解説いたしましたが、本日は最近よく耳にします「小規模共済」について解説させていただきます。
小規模共済とは・・・
小規模共済は、中小企業政策の実施機関である中小企業基盤整備機構が運営する、小規模企業の経営者や役員、個人事業主が加入できる退職金の積み立て制度です。
掛金は月1,000円から70,000円まで自由に設定でき、掛金額に応じて共済金が支払われます。小規模共済には、老後資金づくりで節税できるなどのメリットがあります。
デメリット
小規模共済には、以下のようなデメリットがあります。
1)経営者個人の口座から引き落とされるため、会社の資金と個人の資金が混同される可能性がある。
2)元本割れや掛け捨てのリスクがある。
3)事業規模が大きくなってからでは加入できない。
中退共との違い
中退共(中小企業退職金共済制度)と小規模共済(小規模企業共済制度)は、それぞれ異なる制度です。
中退共は、中小企業の従業員を対象とした退職金共済制度であり、従業員が加入することができます。
一方、小規模共済は、小規模企業の経営者や役員、個人事業主が加入できる退職金の積み立て制度です。
具体的には、以下のような違いがあります。
対象者 : 中退共は従業員を対象とし、小規模共済は経営者や役員、個人事業主を対象とします。
掛金 : 中退共の掛金は従業員と会社が折半する形で支払われますが、小規模共済の掛金は経営者や役員、個人事業主が自己負担する形で支払われます。
加入条件 : 中退共には従業員数や資本金などの条件がありますが、小規模共済には特に条件はありません。
以上のように、中退共と小規模共済にはそれぞれ異なる特徴があります。加入前に自分に合った制度を選ぶことをおすすめします。
近年401K(確定拠出年金制度)やイデコなども制度として導入されるケースもありますが、ピース社労士事務所では(朝日生命代理店)生命保険取り扱い資格も持っておりますので、幅広い相談をお受けし、提案することもできますので、お気軽にご相談ください。
ピース社労士事務所では、今後も随時、情報発信を行っていきます。初回労務相談等は無料ですのでお気軽にご相談ください。
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社会保険労務士
高野 尚宗
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